遊んではいけない丘 - THEリアル都市伝説

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遊んではいけない丘

【遊んではいけない丘】

村では昔から『あの丘では遊んではいけない』と言い伝えられている誰も近づかない丘がありました、その丘に友だちと秘密基地を作って遊んだ話です… 信じられない体験をしパニックになった私たちは近くの村人に助けを求めました、その後私たちは見知らぬお爺さんに連れられある祠を拝みに行く事になった実話です、「もう大丈夫じゃ何も喋るな祠に手を合わせるだけでいい…」その現象は祠に手を合わせるまで続きました…
その後、大人になった私は誰も近づかないその丘の言い伝えの謎解きをしにまたその丘に向かいます

 私の村では昔から『あの丘では遊んではいけない』と言い伝えられている誰も近づかない小高い丘がありました。
夜になると落ち武者や馬の生首が出るという噂もあり、誰も足を踏み入れることもなく、時間が止まったかのようにその丘だけひっそりと取り残されていました。
6月になると丘を包み込むように白いユリが咲き乱れ真っ白に染まったその丘はまるで別世界のような幻想的な雰囲気を漂わせていました。

 当時小学生だった私は、一度だけ昔からの歴史を塗り替えようと興味本位で丘に行ったことがあります。
 その丘には人が来ないことを知っていたため、むしろ秘密基地を作るにはちょうど良い場所だという事で、友人と2人で秘密の基地を作りはじめました。
 丘に登り初めて気づいたんですが、誰も足を踏み入れない丘の草は生命力に溢れ不気味なほど1本1本が生き生きとしていた事を覚えています。

 丘の中腹あたりに着くと、さっそく周りから木の枝や草なんかを集めて秘密基地の制作に取り掛かるんですが、そこで友人の顔が真っ青になっていることに気が付きました。 「どうしたん?」
 そう言って友人に近づくと、「気分が悪い…なんかフラフラする」と言ってそのまま地面に塞ぎ込んでついに喋れなくなってしまったんです。さらに、心配して友人の手を取ると指の先から血がポタポタと滴り落ちていました…。

 そしてその時友人の手を掴む自分の指からも血が流れ出ているのに初めて気が付きました…。

 さっきまで木の枝や草を運んだだけで、特に怪我をするような事はしていない、しかし血は止まる気配もなくポタポタと垂れ落ち、地面に赤く小さな点を作り続けている。
 その血は不思議なことに親指を除く全ての爪の付け根から流れ出ており、傷口も見当たらなければ痛みも全くない。
まるで夢でも見ているかのような感覚に陥りまわりを見ると明らかに今までとは何かが違う異質な世界に飲み込まれて行くのを感じました…
 (このままでは友達と同じように倒れてしまう!)
  そう思った幼い私はパニックになりながらも、助けを呼ぼうと必至で丘を下り農作業をしていた老婆に助けを求めました。すると、
「あんた、あの丘で遊んどったんか!?」
 最初こそ驚かれたものの、指先から血を滴らせながら涙目で助けを求める私に老婆はこう言いました。
「それ以上こっちには来なさんな……丘に戻ってなさい。今わかる人を呼んでくるから…」
 そう言って老婆はどこかへ足早に歩いて行ってしまいました…

私は朦朧とした意識の中で友人と二人で丘の麓に座り込み来るかもわからない助けを待つしかなかったのです。

 しばらくすると、どこからか軽トラがやってきて私達の目の前に停まりました。中から降りてきたのは見知らぬお爺さんでした。

私は血が流れている手を見せて全てをそのお爺さんに話そうとしたんですが、お爺さんはその手を見て全てを悟ったのか、
「大丈夫、何も喋るな…手を合わせるだけでいい…。いいかこれから何も話ちゃいかんぞ、振り返らないように前だけ向いてワシの後ろをついて来なさい」そう言って歩き始めました。
 私たちが丘を登った時にはなかったはずの道が現れ、老人はその細い獣道を慣れたように進んでいき、頂上付近にはかったはずの『石で作った小さな家』のようなものの前で立ち止まりました。
「老人は何も言わず静かに手を合わせ、私たちを見てお前たちも同じようにしなさいと目で合図を送りました」何もわからないまま私はただ手を合わせました。そして帰りも後ろを振り向かないようお爺さんの背中だけを見て丘を下りました。小さな丘なんですが行きも帰りも何故か凄く長く歩いたのを覚えています。

 丘を下りると、お爺さんは自分の事を話し始めました。
「この丘は、おまえたちも知っとる通り誰も近づかん。だからってほったらかしにしとくわけにもいかんから、誰に頼まれた訳でもないがワシがたまに来て祠の世話しとる。」
 そこで私は気になったことを老人に聞いてみました。
「祠って、さっき手を合わせた石で作った家のこと?あれなんなん?」
「あれはこの地で亡くなった動物を祀っとる。ワシも詳しいことはわからんが、もうここで遊んじゃいけんよ。あぁ、怪我は大丈夫か?」
 そう聞かれハッとして手を見ると、服には血の痕は残っているものの出血は止まっており、傷痕もなく、友人の具合も快復し、そして指先には一滴の血も着いておらず何故か綺麗になっていました。

 私達が問題無さそうなのを確認すると、お爺さんはどこかへ行ってしまいました。
 それ以降、私はその丘に近づく事は一度もありませんでした。

 あの不思議な出来事から20年ほどが立ち、ふとした拍子にあの丘のことを思い出した私は地元の図書館であの丘周辺の歴史を調べることにしました。
 丘のある場所は、400年ほど前に周辺一帯で歴史的な戦があり、大量の馬や人の遺体が散乱したそうです。その大量の遺体はきちんと弔う事もできず、馬とも人の遺骨ともわからない骨は一か所にうず高く積み上げられていたそうです。

遊んではいけない丘の言い伝えは…
実はそういう事だったのかも知れません。

そう、あなたが子供の頃に遊んだあの丘も…

【予告】
 それを知った私は、20年ほど前にあの丘の上でちゃんと謝っていなかった事を思いだし、再びあの丘に向かいます…。

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2017/07/07